考えてもしかたがないのに、考え込んでしまって眠れないことがある。仕事を辞めたくなる理由が、気が付くといつも人間関係が問題だった。結構コレってありがちなことですよね。
自分の考え方のクセや悩みにはパターンがあって、それを理解できると、いつも陥る思考のパターンでアタマの中がグルグルすることが確実に減らせます。
その方法のひとつに『認知再構成法』(Cognitive Behavior Therapy;以下CBT)という専門家と行う心理療法がありますが、ひとりで取り組むこともできます。CBTとは自分を苦しめる考え方を振り返り、別の考え方を取り入れることで気持ちをラクにする心理療法です。
CBTは、スマホやノートなど、記録できるものを用意するだけで始められます。不安を感じたときに記録を続けることで、自分の思考のクセを知り、考えの幅を広げて物事を柔軟に捉える力を育てることができます。
【メモをする内容】
①できごと
②そのとき考えたこと(自動思考)
③気分・感情→その気持ちを点数で表せると尚可
④代わりとなる認知・考え(適応的な思考)
⑤心の変化→その気持ちを点数で表せると尚可
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「自分は○○と思われているに違いない」という考えが強くなっている場合、他者は「そんなことないのに」と思うようなことでも、本人にとってはそれが真実で、その感情に支配されて抜け出せないものです。
CBTでは、その思考が正しいか間違っているかがポイントではなく「そうとも考えられるし、こうも考えられるよね」と選択肢を増やすことが目的です。
過去の職場で嫌な思いをした例を、上の①~⑤にあてはめてみます。
①過去に職場の人たちから「仕事ができない」とか「仕事が遅い」とか言われたことがある。
②次に就職しても、結局「仕事ができない」とか思われてしまうのではないか。
③悲しい(90点)/自分に価値を見出せない(70点)
④「できる仕事」のある職場さがす、もしくは「できる仕事」をつくればいいのではないか。
⑤悲しい(70点)/自分に価値を見出せない(60点)
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「④ 代わりとなる認知・考え」に「できる仕事」というキーワードが出てきた訳ですが、どうやって「できる仕事」って探せばいいの?という方の支援をするのが「WORK! DIVERSITY プロジェクト in 岐阜 」です。働きづらさを抱える岐阜市民を対象とする、新しい就労支援プロジェクトです。
働くことに自信がない、無職の期間が長い、仕事が長く続かない、そろそろ働くなどお考えの方、ご本人以外に、ご家族の方でもお気軽にお問い合わせください。